れとろボックス。

日記。その日の心の備忘録。卓上の言葉たち。

備忘録

色々考えた先にあったのは変わらず思考。 答えないものなんて最初から無くて、あるのは答えの見えない事柄だけなんだ。 後戻りはできない、変えることもできない過去の塵芥、嫌なら壊すしかない捨てるしかない。 だからもう辞めることにして、綴じることにし…

甘く、苦く、赤

どうして辛いんだろう。 どうして苦しいのだろう。 こんなに痛みを感じるのに、こんなにも心が削れ、腐っていくのが分かるのに。 どれも模糊的な感覚を覚えるだけで、はっきりとした痛みの理由まではわからない。激痛ではない、じわじわと侵食するような疼痛…

ひとつ

突然、恐怖に包まれることがある。 精神的には決して包まれる、なんてあたたかな抱擁は一切合切ないので包まれる、という言葉よりは刺されるというほうが適切な表現だ。 こんな表現の遠回し、茶番を序文に書かないといけないくらいに、直接相対することので…

景色が白く、冷たくなっていく。 しんしんとゆっくり降っていた雪たちはいつのまにか風に煽られながら、吹雪となって冬の夜を飛んでいた。 寒さに体を硬ばらせれば、吐く吐息にレンズが曇る。苛々しながら手で吹いて、また吐いてと繰り返していくうちに手も…

君の背中越しに見る空

けして鮮やかとは言えない青春時代、筆を持って僕の前に現れて、気づけば隣にいた彼女はもういない。 それから絶えない終わらない、そして永劫に消えないだろう罪悪感が代わりに隣で立つようになった。 素直に悲しめず、純粋に手を合わせることができない僕…

しおり

どれだけ意識的に生活をしていても、必ず小さなものから大きいものまで、失敗をしてしまう。それは失言だったり仕事だったりとまちまちで、そんな出来事一つ一つを思考が蓋をして、熱を直に感じてしまう。 あぁ、あの時の僕の言葉は間違っていたかもしれない…

冬を踏む

一夜で白銀となった景色はけれど、その色同様に私の心までは白くしてくれなかったのだ。 肌に当たる風が痛くなってきて、思わずマフラーに顔をうずめたりなんかするけれど、結局上手に歩けなくて前を向く。寒さに体が緊張して肩が上がってしまうから、家に帰…